4泊5日で福岡と山口で講演会など行ってきました [11/06/15]
さて出張の内容はというと,,,一つ目は福岡県大手町病院での災害訓練の見学をすること。当院と同じ災害拠点病院である大手町も毎年災害訓練を行っているとのことで,勉強するために伺いました。
二つ目は今回の東日本大震災の医療活動について講演会してくること。これは大手町病院だけではなく,ひょんなことから話が進んで山口大学医学部一年生の有志が立ち上げたボランティアサークル「YtoEJ」が主催する講演会企画と,山口大学サークルの「国際医療研究会」「ボランティアサークル すたんどあっぷ」が主催する一般市民向けの講演会&パネルディスカッションを行うためでした。旅程中に計3回の講演会を行って来ました,,,(^_^;)
福岡県大手町病院での災害訓練は,毎年行なっているだけあり非常に訓練の準備を緻密にされており,実際の災害(今回は列車事故が発生したもの)に準じて次々と外傷疾患が多数運ばれる中で訓練していました。ERで多くの患者を受入れ,災害対策本部と連携を図りながら治療を行っていく様子はとても勉強になりました。
山口大学全学キャンパスでは,主に医学部一年生を対象に講演会を実施。他学部の方や一般の方も少し参加されて,講演会後の質疑応答では非常に鋭い指摘が沢山寄せられました。
当初は「山口は東北から遠いので震災への意識が低いかもしれない。。。」と主催者側が懸念していたようですが,少なくとも参加者の皆さんはとーっても意識が高く,しかも鋭い視点で震災と支援の在り方を考えていることを実感しました。
引き続き同日に山口大学医学部キャンパスで,一般市民向けの公開講演会。地元の宇部市が後援していたようで,最初に市長さんの挨拶から始まりました。小生の講演と山口大学の救急の笠岡先生の講演の二つを行った上で,参加者を交えてのパネルディスカッションを開催。
こちらも様々な視点から意見が出されていて,市民の方の積極的な姿勢を目の当たりにしました。山口大学での講演会はいずれも大学生が主催した企画ではあったのですが,かなり早い段階から緻密な準備を行ってきていたようです。そのため当日は大きなトラブルもなく,参加者が有意義な時間を過ごせていたと思います。私自身も貴重な経験をさせてもらい,新たな人の繋がりをつくることができました。みなさんお疲れさまでした!!
講演会3連チャンの最後は大手町病院の職員を中心とした震災活動報告の企画に,お邪魔させてもらい講演してきました。100名を超える参加者のみなさんに聞いていただくことができました。
可能なかぎり,震災直後からの状況がイメージとして伝わるように意識して準備してきましたが,果たして上手く伝わっただろうか。。。ちょっと心配ではありましたが無事終了して帰宅してきました(^^)
by 99saka | 2011-06-15 12:33 | 東日本大震災